Matthewの備忘録

忘れたときはここを見ろ。何か書いてある。

秋刀魚の飯寿司

正月中、鮭の飯寿司と一緒に秋刀魚の飯寿司を食べた。自家製である。秋刀魚のは初めてだったが、少々失敗したらしい鮭の飯寿司と違い、下に絡まる蛋白質アミノ酸脂肪酸・乳酸菌が渾然一体となって、まるで高級なチーズのように芳香とまろやかな塩味で、食べる物に恍惚の表情をさせる。秋刀魚のサイズは小さいものを使っているので、骨ごと食べられる。来年の冬も是非食べたい一品である。この味だけは西洋のチーズに勝るとも劣らないと思う。

飯寿司(なれ寿司)は東南アジアあたりから徐々に北上し、まずは京都や琵琶湖あたりに入って鮒寿司となり、風土に合わせて魚種や製法を替え、伝播の最北地である北海道にも根づいている。熱帯から亜寒帯まで広く伝播した食べ物として、アジアを代表する食べ物として、もっと取り上げられてもよいのではないかと思う。